三島由紀夫 【肉体の学校】読了。
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三島由紀夫の恋愛エンタメ作品。【肉体の学校】

これが50年以上前の作品か!?と驚く内容。
まるで時差を感じない。
今も変わらず三島作品の中の話は現代もどこかで起きてるような話。
長く読み続けられる傑作恋愛小説なんだなぁと先ずは思った。

主人公、妙子はとても魅力的な女性で
彼女の心理描写が細やかに描かれている
後半、あれよあれよの勢いで2人の終焉に向かう。その時の彼女の心理、
私まで胸をえぐられるようで涙ぽつりと…

私にもあるなぁ、ああ言う所…
素敵だ!と浮かれて居たのが幻だったかのような
サッーと熱も愛も恋も霧となって消えていく瞬間ってありません?
そんな時心が空虚におおわれ攻める気持ちも怒りも無くなりただただ空虚になってしまう。
それを我にかえるとも言うけど

相手の男(千吉)については
解説の 郡 ようこさんは触れてませんが
この手の男性には特に「触らぬ神に祟り無し」
と一言仰ってるように感じました。
私も同感。

私のリアル恋愛も
かいつまむと 作品とは違うけどそんな経験や、
あるいは千吉のようにいかなる場合でも
縛られたく無い自由を求める男性がいたけれど
この話のパターンもやだなぁ。えぐい。
無理だ無理。

うーん
解説から
「彼女には自分がした行動全てについて、自分が責任をとる覚悟が感じられる。彼女には「逃げ」
がないのだ。」
解説者は妙子の様な女性には「太刀打ちできない」
と言っていて
千吉の様な男にまで逃げ無く自ら終わらせた。
とても男気があるように見せているがそれは裏を返せば母性で女性らしいしなやかさ、人情深くて
愛に惜しみなくエネルギーを使い果たす人。
相手が悪くなければ果たさなくて済むんだろうけど…
男性にも同じな人が居たら惚れちゃうなぁ

その点、千吉は妙子の華やかさと違って
真逆の可哀想な人生だけど、内面に反して美しい美貌と肉体、でも幼稚さ故に起きた悲劇かな…
あそこまで手段を選ばず生きている人はいつの時代も居るだろうけど
それが崩れた時の哀れさは
先に書いた様に私でもあの恋は幻だったなって一瞬にして
白けてしまうだろうと思う。

最後に千吉が妙子に懇願しひれ伏し涙を流しながら言った言葉さえ本当でも嘘でももはやどうでもよくなる。

解説者が
千吉について言及して無いのは何故だろうなぁ
と思ったけど
最後の妙子の一言、
「私たち何かをとおりぬけたでしょう。学校は卒業したわ 」
と終わりを朗らかに言えてしまう。
千吉より何より
同性として解説者は妙子の愛へのたくましさ、強さ、エネルギーに感服したんだなと感じた。

読み終わり
なんだか深いため息が出た。
本の中で必死に私も恋をし
苦しい愛に打たれた様な感覚。
妙子に感服。

女性からの視点描写作品かな。
三島由紀夫が何故こんなに女性の気持ちがわかるんだ!?どんな恋愛をした人なんだ!?
女性に対しきめ細やかな人だったんだろうか?
と驚く一冊でした。

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A post shared by 村田千沙 Chisa Murata (@chisa_murata) on

追いかける 追い求めるのはやっぱり苦手だなぁ 傷つきたくないもの。とは言っても追いかけられてもウソでしょっっ!?と慌てふためくんだけど…

愛とは宇宙ですよ…

ではごきげんよう(^ ^)

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